ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

市民K

 

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  • ミハイル・ホドルコフスキー
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こりゃ「市民ケーン」を下敷きにしたタイトルだったりするのかしら。市民ケーンを観たのがだいぶ昔なので、実際どのくらい引っかけてあるのかとかは全然わからんけど。流石に市民ケーン見直すか……

ということで、大富豪ミハイル・ホドルコフスキーのドキュメンタリーという枠組みで、ソ連の崩壊とロシアの民主化・自由経済への参加で一体なにが起こって、その中でどうやってプーチンが権力を掌握したかという流れを説明してくれる映画。ロシアって「おそロシヤ」とかネタにするけれども、実際問題どういう流れでなにが起こっているのか全然わかっていなかったので、いやー大変勉強になりました。そうかー経済自由化の際に国有資産の私企業への売却があったのが、プーチンの手によって国に買い戻されたという経緯があったのね。そりゃまあ確かにプーチンの権力基盤は強固になるよなー。メディアでの報じられ方が今みたいになっているのもなるほど納得という感じ。あと西部開拓時代になぞらえてたけれども、ロシアマフィアがヤバい抗争をしているイメージがあるのも、なるほどこういう下敷きがあったからなのね……

あと面白かったのは、コントロールできないインターネットによる情報伝達に国家の転覆の原動力を求めているところで、なるほどそれはある程度説得力がある一方で、じゃあ完璧な情報統制を目指す中国はホントやべーなって話になるよねえ。内容に比べるとちょっと長めな感じもするけれども、面白かったです。