ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マリー・アントワネット

 

やっと観た。

マリー・アントワネットについてはさすがに多少前提知識があるので、「あー、ここは田舎に引きこもって世界遺産になったヤツだな」とか「この人は恋人で最後まで文通してた人だな」とかいうのがわかって面白い。ただまあ、一応触れてあるレベルで、ストーリーに思った以上に関わってこないので、多分監督の興味はそういうところにはないんだろうなあ、もっと等身大の人間を描こうとしたんだろうなあ、とは思う。

音楽の使い方とかファッションとかが色んなところで触れられていたと思うんだけれども、まず印象的なのは主演のキルスティン・ダンストの振る舞いの現代っぽさだよなあ。コスチュームものって、時代に振るまいが引っ張られるというか、どうしてもキャラクターとしての振る舞いになりがちだと思うんだけれども、イヌを抱いて振る舞うマリー・アントワネットは最初から中に「現代の人間が入ってる!」という感じがメチャクチャする。正直、芝居だけでこれだけ時代の違いが出るのかーと思ってビックリした。音楽の使い方なんかも、多分そういう現代性をいかに持ち込むのか、みたいなところで機能してんだろうなあ。

フランス革命はほとんど背景にして、ひたすらマリー・アントワネットの私的な部分に焦点を当てたこの映画の作りはなるほどなーって感じ。ってか、セックスレスの話をこんなにびっちり描かれるとは思ってなかったんで、めちゃくちゃ面白かったです。