随分前に買っていたのをよーやく読み終えたのだった。
満州舞台で神話を絡めて様々な国の人物がドンパチやる、というのは枠組みからしてそりゃまあ嫌いなわけがないんだけれども、しかしどうもこう絢爛豪華なガワに比べてストーリーを追いかけるのが大変で……登場人物が多いのもあるんだけれども、どうもこう各キャラクターに乗っかりきれない。オレの共感能力が低いのやろか……特に序盤はまだこうなんとか色々地の雰囲気とかたっぷり味わっていたのだけれども、後半になるにつれてスケールも大きくなり時間も跳躍し――という感じで、話についていくのでいっぱいいっぱいだったよ。
まあ、様々ズラズラよんでいても衒学的に魅力をたっぷり味わえたり刷るところはあるのだけれども、あとまあイラストはもう全体的に美麗で小物含めて溜息たっぷりで見てしまうのだけれども、ども、ども、うーん……自分はこういうのをちゃんと読みこなす基礎体力が足りてないなあと思いましたわ。残念。
