ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

チェルノブイリ ーCHERNOBYLー

 

話題になったHBOの映画なんだけれども、まあ確かに話題になるだけのことはあるなあ。結構長い内容だけれども、ダレずにじっくりたっぷり楽しめた。

一応これまでもチェルノブイリに関わるドキュメンタリーは見ていたので、無理な実験とかバイオロボットとかのエピソードは知っていたけれども、こうやって登場人物にきっちりフォーカスしてストーリーを描かれるとまただいぶ感じ方は違うよね。理不尽な命令を強制されるあたりとかは、全体のストーリー構成も含めて、大変良く機能していたよなー。妊娠のエピソードとか、決死隊選抜のエピソードとか、結末を知っているだけあって、大変没入できる感じの作りになってよかった。

色々心に残るエピソードはあるけれども、妙に心に残るのは犬の話だよなあ。どう考えてもあそこでは人間に対してもっとひどいことが強制されているのに、犬殺しが一番印象深いって人間の理性の限界を思い知らされるような感じは、正直する。

ひとつ気になったのは創作された女性科学者の存在だよなあ。ストーリーとしてまとめるときにそういった人物が要請されるのはまあわからんではないのだけれども、ああいう作品の正しさを追求する存在を、しかも架空の女性に置いてしまうのは、なんというかなかなかチャレンジングな試みだよなあとは思った。