あーはいこれは面白いですね。普通に読むべきヤツでしょう。
アダルトコンテンツを見ていて漠然と疑問に思ったり違和感があったりしたことが、スルスルと読み解かれていて大変納得感がありますね。まあちょっと解釈の割合が強すぎて、本当にその理論で良いのかって疑問に思うところもあるけれども、まあこれだけ納得感があると男女の断絶を埋める解釈のまず第一歩はコレを手がかりにしても良いよねーとは思うよね。
あとまあ、何度も本の中で繰り返されていることではあるけれども、先天的な脳の機能で全てが決まるわけではなく、文化の中で後天的に得る部分も多いにあって、むしろ現代ではそのバリエーションは劇的に増えているわけで、人間一人一人性的指向は違うワケでね。そこら辺は基本として押さえていきたいね。
まーそれにしても、コレってアダルトコンテンツを作っている人間は、基本のキで抑えておいた方が良い本かも知れんなあ。「ブッカケ」がなぜ男性に対して強力な魅力を持つのかを、ここまで明瞭に読み解かれると感心しか出てこないよ。TSの読み解きとかも感心するし、SMの「力の委譲」辺りの説明も大変納得感がある。こういう理論がひとつ頭の中に入っているだけで、作品への読解が劇的に深みを増したりするからなあ……