ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ワンダー 君は太陽

 

ワンダー 君は太陽(字幕版)

ワンダー 君は太陽(字幕版)

  • ジュリア・ロバーツ
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あーもうだめ……今こう言うのみると泣いちゃう……

こういう家族ものが急にずっしり心に響くようになっちまったのは何でなんだろな。ストーリー的にちょっと出来すぎのところもあるのだろうし、家族もみんないい人過ぎてちょっと……みたいに感じるところはある。あるんだけれども、いやー、やっぱりこういう良いもの良い振る舞いを規範として描いて、問題が解決するストーリーを描くというのは、フィクションにとって大事だよねえ。いや、わかってるんだよ自分が背後に自分の満たされなかった家族関係を重ねてみているのは。他人を思いやることはこうやるんだよ、みたいなのが規範としてみせられて、それが翻って自分はどうだろう……みたいなことを考えちゃう時期なんだよな。そういう向き合い方が必要なタイミングなんだと思う。なんつーか、そういう風に自分に迫ってくる映画ってなかなかないから、やっぱり琴線に触れる何かがこの作品にはあったんだろうなあ。

ところでこの映画、一番面白かったのは「いじめっ子」の処理なんだよね。ストーリー上、まるっきりの悪として子どもを描いてフェードアウトさせるということが必要になるんだけれども、その悪の原因をこれ以上ないくらいハッキリと親に求めるのがなかなか面白かった。でもってその原因に学校側は関与できない、というのは、ストーリーの限界を現実の問題にリンクさせていて大変テクニカルな解決法だなーと思った。