ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ベター・コール・ソウル シーズン2

 

シーズン1の構成がバッチリハマってすごかっただけに、シーズン2の内容はちょっとボンヤリしているところがあったよーな気もしなくもない、とか思っていたらラストでスゲーのぶっこんできたなー。いやはや、ホントにこんなのよく考えつくもんだわ。

ひとりのキャラクターの中に相反する属性が同居していて、それがコンフリクトを起こすことでストーリーの推進力になるわけだけれども、それが良くここまでストーリーの中で機能するよなあ。マフィアとの揉め事をやっているマイクのエピソードも、それはそれで全然面白いんだけれども、しかし「まあ普通だよな……」くらいにしか思えなくなってるのがすごいわ。

一番深い溜息が漏れたのは、キムがソウルをかばった後、車に戻って無言でぶっ叩く所かなー。あそこで、ソウルと一緒に軽い詐欺を働いたキムの立ち位置が明示されるし、翻って前のかばい方が「もしそうしたとしても、それはあなたのせい」という論理だったのが、ズシッと効いてくる。そういうのを、言葉なく行為で伝えるその手管、ホントに鮮やかで参ってしまいますわ。

しかしなー、ソウルがひたすら「愛」に飢えているキャラクターというのが、本当に良いよなあ。「ブレイキング・バッド」見てたときは、まさか行動原理がそこにあるキャラだとは思わなかったよ。