ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

はじめての催眠術

 

初心者向けという前書きに違わず、初めて感があって大変わかりやすい本でした。催眠なんてテレビとかエッチなビデオとか音声ドラマでしか知らんわけですが、こうやって学術的なところもふくめてイロハから説明してもらえると、なるほど納得感がめちゃくちゃある。あーなるほどあの作品でやっていたあの行為はそういう意味があるのね、という感じ。

まず催眠がかかる人のパーセンテージがきちんと示してあるだけで信頼感あるよなあ。音声作品とかで「○○パーセントしかかかりません」とか言うわけないし……いや、言ったら言ったで催眠にかかり辛くなってしまうんだろうけれど。肉体の仕組みを利用した導入にページが割かれているけれども、そういう人間の勘違いをガンガン利用しているワケだろうしねえ。

しかし、途中で自己催眠に失敗したエピソードが書かれているけれども、人間の心ってのはやっぱり思った以上に曖昧にできてるんだなあと思ったよ。最近ドラマとか映画とかで、トラウマを中心に据えて、それに向き合うことこそが解決へのもっとも重要なステップであるストーリーを良く見る気がするんだけれども、そういう物語の機序みたいなものは、思った以上に人間の心と関わりがあるんだろうなー。