ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

女神の見えざる手

 

女神の見えざる手(吹替版)

女神の見えざる手(吹替版)

  • ジェシカ・チャステイン
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モリーズ・ゲームの印象が残っているからその流れで役者にイメージつけて観ちゃうな。いや、とにかく主役がいかにこの映画の求心力となるかが全てみたいなところのある脚本だと思うんだけれども、そこら辺は大変よくできてるよなー。カウンターとしてあの上司を置くことでバランスも良く機能してて、いやーなかなかクレバーな内容ですね。という気持ちがある一方で、まーどんでん返しは「そういうかんじになるよねー」という展開ではあった。まあそれって展開が問題じゃなくて、ひっくり返した後なにを語るかが問題なわけであって、そこからラットの話にしていったのは大変良かったと思う。

という一方で、まー結局この主役は一体何なんだよ? という気持ちもかなりある。最終的にアメリカ合衆国の議会制度とか民主主義とかを自己犠牲で糾弾されても、「え? そんな話だっけ?」というのが正直な所。なんかいい話っぽく落としているけれども、もう少し個人の話に引きつけてもらわないと、ちょっとキョトンとするかなー。

あと、アメリカ人の憲法についての意識になるほどなーと思う。どっかで目に触れてはいるんだけれども、ドラマのレベルで見せられると、「なるほどこれが修正第2条!」という気持ちになる。憲法批判をしているところ、ロジックとしては全く問題ないないようなのに、「それに触れちゃまずい!」みたいなリアクションが入る所とか、なるほどそういうリアクションするかんじのものなのね、と納得感があった。