相変わらずのダセー邦題だなー。人権のために戦った弁護士の映画こんなふわっふわした夢見がちなタイトルでえーのか? いやまあオレもちょっと前に『未来を花束にして』の邦題が雰囲気で良いとか言ってしまって今思い返すと「うーんアレは良くないなー」って反省はしているのだけれども、いやまあそれはともかく良くない邦題だよなーと思った。なんかジャケットもスーツの色換えとかあったって話だっけ? 序盤であれだけ服装に気を遣うシーンを入れて後半の公民権運動の時代と対比してるのに、弁護士として腹が据わったところのこの絵をこの色ってのは、まあ確かにちょっと良くないなーって感じはしますわね。
ということで目下話題のギンズバーグをこのタイミングでラインナップに入れて来るNetflixはすげーなーと思った。そして改めてギンズバーグがやったことはすごいんだなーと思わされましたよ。まあもちろん脚色はあるわけでしょーが、しかし業績は基本的に現実に基づいてるわけでしょ? いやー、弁護士って職業の公共に奉仕する側面みたいなのを、こうやって映画の形に落とし込んで主張するアメリカのエンタメはホントすごいなー。いやこういう話何回したかわかんないけどさー。日本ももっとこういう規範となる話をガンガンやるべきだよね。
あとはやっぱり、アメリカの映画の根っこにいつも感じる「憲法の正当性」に対してさえ問題を投げかけるこのスタンスは、アメリカ合衆国つえーなーと思いますよマジで。だって最高裁判事でしょ? それを主役に据えて、現在のルールさえ疑うのが正しいと言う主張を、しかも今この時代にするのだから、いやーほんと脱帽でございますわ。