あーそうかーこういう切り口で一本作れるのかーという感じ。
色々愉快な点はあったけれども、キャンピングカーのくだりが大変面白かった。なるほどキャンピングカーってザ・アメリカな仕組みだよなー確かに。現在トレーラーハウスが貧困層の象徴みたいなことになっているのも合わせて、このドキュメンタリーの中で触れられる説得力が半端ない。
あとスポーツ・娯楽というカテゴリの話をしているのに、いちいちちゃんと人種問題が挟まってくるのもアメリカ! という感じ。オーソン・ウェルズの演劇が黒人版リア王みたいな言及とか、いやーまじですげーなーという気がする。あとそういう文化政策を政府が後押ししていたみたいな所も、強い国だなあと感じざるを得ない。そしてまあ、アメリカと言えばアメフト・野球もきちんと触れられているのがいいよなあ。いちいち金の話が挟まれてくるのも「さっすがー!」というかんじ。
しかし女性版のプロ野球リーグ、みたいに女性の活躍もちゃんと触れられているのもさすがだよなあ。娯楽への女性の参加、というのは絶対に外せないアングルなのだろうし、やっぱりそういうマイノリティの社会進出が強く規範として刻印されるのが、アメリカの歴史認識なんだろうなーと思ったよ。