ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アフリカン・カンフー・ナチス

 

もっとひどい映画が出てくるのかと思ったけれどもそこまでひどくはなかったので良かった。いやまあ色々ひどいんだけれども、このくらいのレベルで収まってるならまあ楽しく見られる。

アジアへの勘違いとか色々指摘すれば全然できるんだろうけど、まー別に今更だろうしそんなのはどうでもよくて、一番印象深いのはダンスシーンの尻へのこだわり。いやまあもちろん人類にとって尻が大事なのはわかるけど、アレだけしつこく突き出す尻を撮られると、あーやっぱり文化が違うんだなーというのを勝手に感じてしまいますわ。顔とか胸とかじゃないんだなー、まずは尻なんだなー、という感じ。

あとは、こういう題材を扱っているのに、政治的な視座が全然感じられないのもまあなかなか面白いなあ。アフリカで白人とアジア人と第二次世界大戦を絡めた作品を撮るとき、それを完璧にエンタメ的な悪役として扱っちゃって別にいいというのは、なんか物凄く突き抜けたものを感じる。善し悪しは色々あるんだろうけれども、映画って大衆娯楽はそこら辺を突き破って、第二次世界大戦の「悪」を召喚しちゃうんだなーって感じ。それが、こういうB級映画として日本に入ってくる当たりも含めて、なんかこー、居心地の悪さを感じてしまいましたね。まー考えすぎなんだろうけどねー。