ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

幸せへのまわり道

 

あ、これ事実に基づいた物語なのね。元ネタの番組を体感で知っているかどうかで大きく感想が違ってきそうだよなあ。自分は正直知らないので、「うーん、このトム・ハンクスうさんくせぇなあ」という感じが先に出てしまった。まあもちろん、映画だから当然脚色は入っているだろうけれども、聖人じみた人間を描くってことは、まあ難しい行為だよね。まあ、その難しさを知っているからこそ、映画のラストでピアノの低音をジャーン!! と弾かせたんだろうけどね。あのシーンがあるかないかで、作品の意味が大きく変わってくるよなあ。

赦しを巡るセラピー的な話ではあるけれども、映画の中には両者の「赦し」のきっかけになる出来事がないのがなかなか面白い。既に両者の中に赦し/赦されるための状況は整っていて、それを実行に移すのは主人公の内面だけだった、というストーリーだもんなあ。すると作品は全体的にセラピーの趣を帯びてくるわけで、そういう題材を映画として表現するのは、やはり難しいもんだなあとは思わされた。

しかし「エスクァイア」って時々聞く雑誌だけれども立ち位置がよくわからんな。っていうか以前どこで目にしたんだっけ……