ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フィンチ

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いかにも「いい映画」を作ろうとして失敗している感じ。滅びの世界で生きる犬とロボットと老人。いやー、あまりにベタベタで工夫がなさすぎてゲンナリしましたよ。

まず何より思うのがフィンチ……じゃなかった、ジェフの愛着のわかないところ。類似の映画だと「ベイマックス」「チャッピー」みたいなのを思い浮かべるけれども、そういう作品ってとにかくロボットが顔にならないとダメだよねー。この予告編のポスター見てても、トム・ハンクスと良い勝負…というかむしろ負けてるじゃん。それはきっと、このロボットのキャラの弱さに起因するんじゃないかなあ。

ところでコレもしかしてCGを重力を制御してたりする? 慣性あったらあんなに早く落ちない気がするんだけど……まあとにかく、かなり「重さのあるロボット」という描き方で、それが作品にとってどんな役割を果たしているか……というと全然意味がないんだよなー。嵐で外に出るとかしろよ! とかは正直思った。あと顔はあまり魅力が感じられなくて、ここに感情読み取るのキツいよなーとずっと思っていたのだけれども、その重みが全身での動きでの感情表現をやや阻害している感じもある。その代わりヤケにヌルヌル動く手がかなり印象的で、じゃあもう少し手の芝居をもっと入れても良かったんじゃねーの? とにかくそういう「ロボットを動かすこと」のマジックを考え損なってる感じがすごくする。

ストーリーについても、まあ似たような駄目さがあって、もう少しきちんと向き合って細部を詰めて行けよーという感じ。っていうかあの環境でロボットの名前を旅に出てから決めるとか意味わかんないっつーか、対話の相手として人型の存在を作ったなら名付けの優先順位はもっと高いだろルールとか言ってる場合じゃないよ、という感じ。知能を持つ他者としてのAIをどのように描くかもわりとテキトーだし、うーん、きびしーなー。