ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

 

ぼろなきしてもーた。うーん、オレこういう社会に馴染めない系の少年にどーしても感情移入してしまうのだなー。この年でそれってどーなのよとは思うけれどもまー本当にそう思ってしまうので仕方ない。っていうかこの監督、『リトルダンサー』のひとなのか。あー、ほんとだいぶ泣かされているな……

そもそも「不条理=愛するべき人の死を呑み込む話」というもうめっちゃ強力な骨格があるわけだけれども、それがただ個人の話ではなくて911でニューヨークという待ちの物語にしてあるあたりがまー本当に素晴らしくて、いやーほんとめちゃくちゃ冴えてるなーという感じ。町に住んでいる人間が、皆受け止められない事実をどう消化するのに戸惑っている様子が、それらに総当たりする少年の視点で語られるなんてなー。いやーほんと、この構図だけでもう参りましたって言う感じ。

母親が「全てを見守っていた」というオチは、ひとつ間違えると台無しになるやり口にも見えるけれども、結局のところ少年のトラウマの言語化というか、一種のセラピーをいかにして成功させるかという物語のつくりになっているから全然オッケーというか、むしろさらに良くなっているのもとてもすごいよなー。不条理を埋めるために愛が必要とされるみたいなめちゃくちゃシンプルなアイディアがあそこまで強烈に訴えかけてくるんだから、いやほんとよくできてる映画だなーと思いますわ。