ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジョージ・カーリン / 伝説の社会派コメディアン

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Netflixでも「スタンダップコメディ」ってカテゴリーがあるけれども、日本じゃ全然馴染みがないよねえ。「サタデー・ナイト・ライブ」の影響力なんかを見ると、明らかに社会的にインパクトを持っている分野であるはずなんだけどなあ……ジャンルの歴史を概観するドキュメンタリーみたいなのはどこかにないのかしら?

とは思いつつも、ジョージ・カーリンの生涯を追いかけると、なんとなくスタンダップコメディの流れが掴めるような気がしないでもない。なんといってもSNL初回の人だもんなあ……お行儀の良いラスベガスのショービジネスから、ベトナム戦争の時代のカウンターカルチャーの文化に飛び込んで、やがて時代から取り残されながらも、政治ネタで自らのスタイルを確立する、という流れは、第一人者を見ると時代の流れを概観できるんだってのを思い知らされた感じ。マリファナからコカインへの変遷も描かれていたしね!

後半で攻撃的に政治ネタを取り上げたことが驚きとして取り上げられていたけれども、しかしあれってカウンターカルチャーの時代にやっていたこととそこまで大きく違う路線ではないよなあ。あのラインがそのまま育っていかなかったのは、やはりコカインだったり成功者の驕りだったりが問題なのだろうか?

面白かったのは、「他人のモノはゴミ」みたいなドキュメンタリーに、同業者の分析が入っていたところ。M1とかでも思うけど、話芸において「異化」ってのは視聴者を引き込む強力な力があるよなあ。