すげーなこの人。
地味にポイントなのはとにかく録音・録画してあることで、ドキュメンタリー製作の難易度ってそこで大きく変わってくるんだろうなあ。こういう記録が残されていない出来事が、語り直されることなく世の中から忘れ去れているだろうことを考えると、アーカイブに残すって大事だね。
しかしこの人は本当にすごいよなあ。身近にいたらきっとちょっと付き合いづらそうと言うか、周囲との折り合いがつけづらいタイプだろうなーと思うけれども、そういうタイプの人がいなければ、たぶんこの問題はまだ解決してないんだろうなーってことも想像に難くない。こういう人が排除されずに、きちんと社会の中で居場所があり、その声に耳を傾ける環境がある、というのはとても大事なことなんだろうなあと思ったよ。
しかし、オピオイド中毒ってこんなにすごかったのね。クラックコカインの問題は、わりと最近ドキュメンタリーを見て知ったわけだけれども、その後ここまで大きな社会問題になっていたとは思わなかった。っていうか、ヘロインにそのまま繋がるような薬だったわけ? いやあ、それはマズいでしょ。
しかしまあ、こういうのを見るとハームリダクションについても考えちゃうよなあ。ハリケーンの後濫用されたみたいなエピソードもあったし、タバコも取り上げられていたけれども、やっぱり依存症とはうまく付き合っていくという姿勢も大事なんだろうなあ、とは思う。