いろんなところである種の伝説として語られてるっぽいけど、シド・ヴィシャスってこういう立ち位置の人だったのね、というところからの学びである。なるほどねえ。初期から中心でプレイしていたのかと勘違いしていたから、大変意外でありました。音楽のドキュメンタリーとかそこそこ観るんだからもうちょいきちんと追いかけとけよ、という話ではあるか……
この時代のロックアーティストが麻薬漬けってのはまあそうだろうって感じだろうし、ましてロンドンでパンクをやってたらそりゃそーなんだろうけれども、それにしたってヘロインはヤバいんだなー。純度の差でそんなに簡単に死ぬとか、あまり知らないので驚いたよ。
ドキュメンタリーとしては、誰が殺したかみたいなサスペンスっぽいつくりも多少してあるけれども、あんまりそこは問題じゃないよねえ最早。このふたりだったらいずれ行き着くところまで行っていただろうし。まあそれが早すぎって感じはするけれども。
むしろふたりの依存関係みたいなのがもっとガンガン見たかったのかなあという気もするんだけれども、周囲の証言とかだけじゃあこれ以上内面に迫ることってできないよなあ。そういう意味ではちょっと残念な気持ちもある映画だった。