アイオワ州で実際作っているところ以外に特に真新しいところはなかったかしらねぇ。最近ちょこちょこ食品産業のヤバさを扱うドキュメンタリーを摂取しているので、はいはい最終的には政府の助成金とかに行くんでしょ? と思ったら本当にいったのでまあそうだよねーと。ただ映画を撮られた時期を見ると、むしろこういう問題契機の嚆矢になった作品のひとつなのかねーとは思う。
逆に言うと、作品全体が大変牧歌的で、そこら辺がなんか妙な味になっているような感じがしなくもない。だって別の映画だと裁判が起こされて言えるか言えないかのギリギリに踏み込んでまで作品発表してたりするわけじゃないですか。なのにこの作品のふたりは自らトウモロコシを作って地元の人と触れ合って、コーンシロップも台所で作ったはいいが「甘すぎ」みたいなリアクションしてそれで終わりで。この二人が延々コーンのコマ撮りをしているところを想像するだけで、なんか微笑ましくも思ってしまうのだった。