ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ノーラン・ヴァリエーションズ クリストファー・ノーランの映画術

 

ノーランの映画はまあまあ見ていて、面白いなーと毎回思わせるがファンってほどじゃなかったんだけれども、周囲には結構熱狂的なファンがいる。いやまあ確かにすごい映画をバンバン撮っているけれども……と思って読み始めたけど、そうかなるほどーこりゃファンを引きつけるわけだよなーと思う。というか改めて考えると自分がこの監督にのめり込まない理由があんまりよくわからんな。大変コンセプチュアルな内容、でありつつもきちんと現実的な予算との折り合いをつけて定期的に世の中に作品を出し続ける監督って、ふつーに考えて尊敬以外の念を抱けないはずで。まーもちろんこの筆者自体がノーランに尊敬の念を抱いているのがゴリゴリ伝わってきて、その熱気が多少判断を歪ませている感じもするけれども、それはさておき……

色々と面白ポイントばかりで、印象に残った点はたくさんあるんだけれども、ことあるごとにキューブリック・ヒッチコック・007との関連が取り上げられていたのが印象的だったなー。ヒッチコックはめちゃくちゃ納得で、言われてみれば同じ系列だし、じゃあオレが好きになって当然じゃん! という感じもするんだが、007は「えっ!?」って感じで驚いてしまった。まあどちらかと言うとイギリスに置ける重要な映画の系譜、みたいな感じなのかなーとも思う。

あとはハンス・ジマーの重要性だよなー。音楽って本の中で伝えるのはなかなか難しいところもあるので、映像のドキュメンタリーとかでふたりの関係を追ってもらいたいなーとは思いました。