ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界

https://www.netflix.com/title/81044103

記事書いたはずなんだけどなんか消えてた。あぶねーあぶねー。

最初は全く意味がわからない導入で、おもしろおかしく過去のムーブメントを弄るだけかと思ったら、めちゃくちゃ素晴らしいドキュメンタリーになっていてビックリしたよ。

まず何よりアメリカのミュージカルがヨーロッパのオペラの位置にあると喝破したのが素晴らしくて、ブロードウェイという産業をアメリカの経済界が支えていた、という見方が示された途端にパーッと視界が広がった感じ。アメリカのエンターテインメントのパトロンがGMをはじめとした資本主義の象徴である巨大企業だった、というのはもう最高にエキサイティングな見立てだよなあ。

またそういった構造が、そのエンターテインメントの特徴ゆえに忘れ去られている、という状況ももうほんとうに素晴らしくて、その当事者にインタビューする構成とか、もう完璧過ぎて笑っちゃいますよ。こんなの嫌いになれるわけないじゃないですか。すげえなあ。

そして根本にはミュージカルに対する溢れんばかりのリスペクトがあって、その表現が持つマジックをラストできちんと見せちゃうところとかさー。本当にちょっとこれ素晴らしいドキュメンタリーで、ちょっと呆気にとられちゃいましたよ。いやー、素晴らしい。