ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マイ・ブロークン・マリコ

 

話題になってたときカートに入れといてようやく読んだんだけれども、力強いなー……学生時代のDV展開はまあなんとなーく想像できるんだけれども、社会人になってからの行動の方がわりと想像の余地が残されているところはあって、むしろそっちの空白の方にこそ向き合えない感覚があってそれはそれで良いなあと思った。そしてその空白が、どのようなきっかけで満たされたかというのは描かれていても、その空白が何だったのかが示されないのも、うーんナルホドという感じではある。まあそこは人の死の話だしね。その生きづらさとそれを扱いかねる感触は、記号の中で描くべきものじゃなかろーしね。

まあ表紙にも現れているとおりこれは喪の仕事の漫画ではあるわけで、どちらかというと主人公側がどうやって死と向き合っていうかという話になっていて、そういう意味ではちょっとストーリーはもうちょっとなんとか……という感じはしなくもない。勢いがあって情緒もあってそれはそれでいいんだけれども、あそこで手紙がああいう流れで出てきて閉じるのは、うーんそれでよかったのか。まあでも日常に戻って行くところでああいう救いがあるだけでもまあ良いのかなあ。そういうもんか。