ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

疑惑のカラヴァッジョ

 

「疑惑のカラヴァッジョ」

「疑惑のカラヴァッジョ」

  • メディア: Prime Video
 

盛り上げるだけ盛り上げといてラストでスコーンと外されると「え? え?」という気持ちになるな……来歴を確認するのが大事、みたいな話があったけど、まあこれを見りゃなるほどなーって思うよね。

カラヴァッジョというとまあさすがにオレでもなんとなく知っているけれど、「ホロフェルネスの首を斬るユディト」のこういうバージョンなんてあるのねー。やっぱり作家というのはひとつのモチーフに対して考察を深めるから、こういうバリエーションも作りたくなるのだろうなあ。

内容的には「後で隠れてしまう部分まで描かれていたのが真作の証拠」というのが一番説得力があったかなあ。しかしそれでも同じ場所に出入りしたとすると、途中までのものを別人がしあげたとかいいう可能性が排除できないのはナルホドって感じ。しかしそこまで言い出すとキリがないよねー。弟子に手伝わせる作品だってそれこそ山のようにあったわけでしょ。

前半の真贋の判断が専門家でも分断されている辺りが一番面白いんだけれども、後半のセールのターンになると途端に「どうなの?」って感じになるよなー。サザビーズとかに出さないってことは手数料をケチったっていうことなのだろーか。まあしかし現代のアート市場だから作品そのものよりも投機の対象ってかんじだろうし、そうなるとこういうセンセーショナルな題材とかが効いてくるのかしら。