ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ミュージカルの歴史-なぜ突然歌いだすのか

 

「バスタブとブロードウェイ」が面白かったんで、1回ミュージカルについてちゃんと学んでおくかーって読み始めたらまあ確かに面白い。あの映画の中でもミュージカルがオペラと対比して並べられていたけれども、なるほど確かに歴史的に見てもその関係って正当なものだったんだなーって感じ。レコードや映画というメディアの特性が、現在のミュージカルの成立に大きく影響を及ぼしていて、それが「なぜ突然歌い出すの?」という疑問にそのまま直結している……というのはそりゃまあ面白いよね。他にも、マイクの採用が歌唱法に大きく影響を与えたとか、無線マイクでダイナミックな動きが可能になったとか、そういう技術の進歩が表現の内容にどう関わるのか、みたいなところが自分は楽しいんだなーと改めて思った。

あと印象的だったのは最後の楽曲解説で、「レ・ミゼラブル」のたくさんの視点がクロスオーバーするところの解説、「あーこれって確か『ウエスト・サイド・ストーリー』でもあった表現だったよな」と思ってたら「トゥナイト」の名前がドンピシャで出てきて我ながら驚いた。結構漫然と見ていたと思うんだけれども、それでもこういう効果的な表現ってのは頭の中に引っかかっているもんなんだなあ。