ラ・ラ・ランド スタンダード・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2017/08/02
- メディア: Blu-ray
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うおーこのテクニカラー感やべえな。最初のドリーのレンズの補正されてなさとか赤い色の飛びっぷりとかいかにもそれっぽくて、オレ技術は詳しくないからそこら辺の詳しい解説はみたいでござる。正直映像として最高のクオリティではないと思うんだけど、まあ確かにこの題材をとるならこのルックなのかなーと思わされるだけの説得力はある。さすがにクライマックスであの白画面でケラレいれんのは「ここで!?」って感じがあったけど。あとどーでもいいけどタランティーノが『キル・ビル』とかでやってたフォーカス変えると画角が微妙に変化しちゃうアレはなんて言うの? ブリージングでOK? まあそういう昔のレンズが安定したカメラで狭い部屋の中をビュンビュン取り回される今風の映像を撮るとそれはそれでなんか特殊な感覚に襲われますね。そーだよなーこういう映像でもバンバンカメラ振り回してピントバッチリ決めて撮れるんだよなー当たり前だけど。
ストーリーとしてはまあ5年後の展開含めてドストレートな感じではあって、モンタージュの季節の変わり目含めてザ・映画って感じよねえと思う。なんだかんだあの街見下ろし丘のマジックアワーダンスでちゃんと恋愛に説得力が生まれちゃうのでもうそれだけで大満足って感じであります。ほんとコレは普通のストーリーテリングじゃ成立しないミュージカルの醍醐味よなあ。唯一、一人芝居失敗からの逆転がちょっと都合良すぎ? まあでもそれをこっちも望んでる展開だからあれはしょうがないよね。うん、しょうがない。
しかしなあ、なんだかんだあそこで子供入れちゃうんだーとは思ったなあ。まあ叔母の話もあるからして能天気なドリーミングストーリーできない構造なのはわかるんだけど、わかるんだけど、だったらなんで役者をあそこまで成功させちゃったのかしら。まあ成功したからこそ逆にあのやりきれないオチがエンタメとして成立する、みたいな感じかもしれないけど。確かに子供がいてなおかつ端役程度の成功であのドリームシークエンスに突入しちゃったら、結論が大混乱をきたしちゃうもんなあ。