ロボット2.0

ロボット2.0 [DVD]

うーん、前作が良かっただけに焼き直し感が強いなあ。ビジュアル的にはまあこっちの方ががんばっていると思うので、単純にストーリーの力が及ばなかった感じかしら。前作はなんだかんだ言ってきちんと感情の乗るストーリーラインだったからなあ。急に取りが大好きな科学者が人類に復讐されたところで、見ている自分たちはどこに感情を持っていけば良いのかあんまり良くわかんない……鳥の減少と携帯電話の関係のリアリティもよくわからんので、この映画の主張を自分の中でどう消化して良いのか全然わからんのも大きいかなあ。

あとまあ、ビジュアル的に前作は「そこまでやるの！？」という驚きがあったけれども、今回はマイナーバージョンアップはしていても、大きく驚く変化がなかったというのはデカい。スマートフォンが鳥のように飛ぶ……というのは、その技術的バックグラウンドはともかくなるほどという納得感がある一方で、それがビジュアルイメージとしては一番強いのは致命的かなあ。ラストで小さなロボットが出てくるけれども、これって「小さいものが集合して大きな振る舞いをする」という意味で、スマートフォンの集合と質の違いがほとんどないわけで……そこらへんのアイディアのインフレーションがないのはかなり厳しい。