いやー、まさか前作での不満がこんなに完璧に解消されるとは思わなかった。なんでこんなに脚本ちゃんとしちゃったの? 良い意味ですごくビックリしたよ!
確かに前半の展開はやや苦しく、温泉ネタでは足りずに食い物ネタに逃げていたりしたところはある。あるんだけれども、そこからストーリー展開に比重を置いたときの工夫がちゃんとしてる。なんかふつーに兄弟伏線からの入れ替わりとか差し込まれてビビった。前作で最高に不満だった「なんで好色だけでそこまで毛嫌いするの?」という疑問にまできちんと答えてくれて、あ、はいそこまできっちりしてもらわなくてもと逆に恐縮してしまう感じ。いやはや本当にびっくり。映像的にも全く逃げずにコロッセオのスペクタクルに挑戦して、最後の別れのシーンも夕陽の長回しからの消失SFXでしょ? いやー、前作がちゃんとヒットしたのもあるけれども、映画としてかなり満足感がありますねコレ。
あと前作のシリアスストーリーが「温泉で傷を治して戦争に勝利」というちょっとリアリティがなさ過ぎるものだったのを、温泉こそが平和の象徴だと読み替えたのは大変良いですね。ラストの都合良さも、こういう展開だったら全然納得できますよねー。
あと余談だけれども古代ローマにも魔女って概念は一応存在したのね。なるほど納得。