DUNE/デューン 砂の惑星

DUNE/デューン 砂の惑星 ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]

ようやく見た。

デヴィッド・リンチのDUNEがワケわかんなくて、この映画もほとんどわかりやすい内容の説明がないもんだから、うーんコレ本当に最後まで観られるのか？　と不安だったけれども、いやはやふつーにちゃんと堪能できて良かった。まあそもそもそんなに複雑なことをやる話じゃないというのもあるのだろうけれども、少ないセリフでよくもまあわかりやすく状況を伝えるよなー。ってかドゥニ・ヴィルヌーヴの映画ってまあ大体そういう感じか。この監督の特性なのだろうな。ストーリーとしては尺に対して内容が薄いように感じるだろうけれども、まーこの監督ならこのくらいの密度で良いんじゃないかって感じがすごくする。映画が終わった後に「アラビアのロレンス」が候補で出てきたけれども、まさにそんな感じだよなー。

序盤からまあとにかく映像的なヒキがすごくて、ＳＦ的なワンアイディアがビジュアルで襲ってくるだけで「うおー」となってしまうな。そういうところのセンスがまーすごい。バリアの存在を、最初の訓練シーンで見せておいて、それが巨大な兵器まで拡張されるあたりとか、本当に巧みですわね。

あとはまあベタだけどサンドワームのくだりかなあ。「砂の惑星」ってくらいだから重要な要素なのは当然なんだけれども、砂を海に見立てて自然の恐ろしさがバッチリ出ていましたね。砂に足が飲まれる恐怖みたいな細部を描くだけで、やっぱこの監督はすげーなーと思いましたわ。