ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

将軍たちの夜

 

うーむ……これは、なんか変な映画だな……なんでこれワルキューレ作戦と交互にやってんのかと思ったら、話が進むにつれてふたつの勢力が対立関係にある、ということがわかるからだったのね。しかしまあこんなに長くやる話なのかなあ。あんまりそれぞれの題材が噛み合っているように思えない。ってかその犯人捜しのサスペンスみたいなところって、そんなに必要だったのかなあ。まあここら辺はどこまでワルキューレ作戦が説明不要の共通認識だったか……みたいなところも関わってくるのかしら。

このラストとかは、戦後の戦争犯罪と社会がいかにして向き合うか、というところが多分下敷きになってるんだろうなー。そして監督は、あー、キャプラと『我々はなぜ戦うのか』を監督した人なのか。まあそこの納得感はあるな。

しかしまあこの間Netflixのエッセイで「主人公に共感は必要か?」というテーマが『アラビアのロレンス』を題材に取り上げられていたので、ピーター・オトゥールの芝居はそういう流れで見てしまうのだった。一応絵画の知識も得ているので、「デカダン」と呼んで退廃芸術の前でプルプル震えちゃう姿とか、あーなるほどこういう感じで人間性を出して行くのね……という納得があったのは良かった。