ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

グッド・ヴァイブレーションズ

 

そうかー、そうかー……これがパンクか……ベルファストか……いやあ……

もちろんアイルランド問題が背景にあって、わかりやすい「音楽で平和!」みたいな話にはならないのだけれども、だからこそ主人公が立つというか、そういった困難な状況で信念を貫き通す男のアングルがすごくいいよなー。作り物の物語だったら、ここまで信念を貫いたら世界にそれが祝福されると思うんだけれども、この映画では祝福されず、むしろ周囲の人間にめちゃくちゃ迷惑をかけ、成功は収められず……でも、そんな生き方を決して一概に否定できない、というかむしろ見守りたくなる、というのはこの映画の希有なところだし、そしてまあパンクだなーと思いますわ。そしてエンディングの字幕!で笑わない人間なんているの? まあ直接迷惑がかかってたら顔をしかめるパートでしょうけど。理屈じゃないことを理屈じゃないままオッケーにしてくれるのは、音楽の力だし、映画の力だと思いますよホントに。いやー、とても良い。

なんというか、音楽の力……というより魔力? を、こんなにも体験させてくれる映画もなかなかないなあと思いました。いや、普通に考えたら倫理的に妻を置き去りにする主人公って正当化されないはずなんだけれども、ベルファストの町で音楽を行うことが全く理屈じゃなくその行動を正当化してオッケーになってしまうのが本当にヤバい。「創作無罪」みたいなものが基本的には嫌いなんだけれども、でも、この映画は世界から主人公が祝福されていないのがデカいのかなー……