スターウォーズは許してないけどこれはちゃんとした正調ミステリって感じで大変よろしかった。スターウォーズは許してないけどライアン・ジョンソンが脚本まで担当してここまできっちりミステリっぽいミステリを仕上げたのはすごいなーと感心する。スターウォーズは許してないけど。スターウォーズは許してないけど。スターウォーズは許してないけど。
偉大なミステリ作家を中心において刃の館、という設定もまあまあ雰囲気があるし、主人公の危うくもありつつ良心に従うという役柄も絶妙に機能しているし、遺産相続に伴う家族の妙なキャラクターたちも大変よろしいし、うーん、全体的に良いのではないでしょうか? ちょっと探偵のキャラが弱いのは気になるっちゃ気になるけどね。
まーしかし理屈で言うと最初からラベルが取り替えられていて免責しないと主人公が正当化されないよなーしかしそこの偶然性をどうやって正当化するのかなーと思ったら、注射器で入れ替えるのかーそうかーって、アレ? ビンの中身って注射器でそんな簡単に入れ替え可能なものなのでしょーか。結構大量の注射器がいる感じもするんですが。大丈夫? あとビンのラベルを隠すのも、勢いで誤魔化してはいたけど結構危ういヤツですよね。
いやしかし、見かけのトリックを一番最初にブチ込んで、探偵と主人公の緊張関係をつくっておきながら、どんでん返しまでのサスペンスをちゃんと引っ張っていく展開こそが、この映画の見所でありましょーか。いやあ、きちんとしたミステリでございましたよ。スターウォーズは許してないけど。