こないだウィーンのドキュメンタリーを見たので、再生。一瞬「あれ? 『ヴェニスに死す』再生はじめちゃった!?」と思ったよ。単なるオマージュだったのね。
なんというか、この時代の芸術映画って感じでオレにはぜんぜんよーわからんなー。所々大袈裟なカメラでハッとさせられるシーンはあるけど。冒頭の着火シーンとかはあまりにスムーズなんでちょっと目を疑っちゃう。
それにしても突然ナチスのコスプレでユダヤ人が弾圧されてもオレにはサッパリワケがわかんねーなー。もちろんユダヤ人が長年ヨーロッパのなかで迫害される地位にあったのは聞いてるけどさあ。急にナチスとか出されると、知識が薄弱だから「あれ? マーラーってナチスが台頭する前に死んでね??」と調べはじめちゃったりしちゃいますよホントに。
ともあれ、女性との関係、肉体への執着、あと女性の主体性の抑圧なんかが刻まれていて、あーなるほど確かに時代の問題として連続性はあるのかなー、と漠然とは思いました。まー、ちょっと不親切な映画を選んでしまったね。
っていうかこの監督、ザ・フーの「トミー」撮った監督なのね! そっちだったらこういうイメージ映像の連続もナイスな音楽で愉快に見られたかもしれないなー。