訳あって読んだんだけど、音楽史を巡るのかと思えばそうではなく、かといって洋菓子の歴史を巡るのかと言えばそうとも言い切れず、なんかこー、両者を絡めた時代時代の四方山話……という趣で、むしろかえってオレは面白く読めたのだった。紅茶・コーヒー・チョコレートみたいなのって雑に手に入れた知識で楽しく読めちゃうもんなー。ロスチャイルド家がやってきたりする辺りとか、うおーナポレオンのヤツだーとなる。
そもそもここで見かけるスイーツの大半は馴染みがないんだけれども、よく考えたら現在のように冷蔵技術もなくもっと遡れば砂糖なんかもない状況で、そりゃまあ今オレたちが馴染むようなスイーツなんてできねえよなあ。王宮文化で作られたスイーツみたいな概念も言われてみれば納得だし、時代が下ることでそれらが庶民の手にも届くようになったんだなあ、みたいな辺りはまあフツーに読んでて面白い。っていうかザッハトルテ、名前は良く聞くけれども1回くらいちゃんと食ってみないと駄目だよなーと思うのだった。
あとまあ最近はスマートスピーカーで音楽がすぐに流せるのがいいですね。実際出てくるクラシックを流しながら「あー、この曲のことか」って即座に参照できるのはかなり良い。