えー、ズデーテンの併合って否定的に言われている印象だったんだけれども、これってチェンバレンがだいぶ「してやったり」って印象で描かれてるよなあ。いやまあ確かにそれがイギリスの漠然としたイメージではあるんだけれども、いやしかし、この題材でこういう結果が見えている構成でこういう描き方をしちゃってほんとにいいんか!? という気持ちは正直ある。まして今、ウクライナ侵攻の状況が重なっちゃってるからなー。まあしかし、そこら辺もコミで翻弄されるように描かれてもいるのか……いるかもしれないな。
サスペンスパートがまあまあよくできているし、それぞれの人物の同期なんかもちゃんとしていて、過不足なく楽しめたという感じはする。ふたりの人物が対比されるのも、最初はちょっとわかんなかったけれども、最後には納得って感じになったしね。あーでも、ヒトラー撃てなかったのは、まあしょうがないとは思うんだが、しかしちょっとわからなかったなあ……
あと、ミュンヘンの町にナチスの国旗がはためいて画面を覆ったりするところ、あれ単純だけれども効果的だなあと思いました。短い中で時代の息苦しさが見えるのは良かったなあと思いますはい。