ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

エイブ・リンカーン

 

エイブ・リンカーン(字幕版)

エイブ・リンカーン(字幕版)

  • レイモンド・マッセイ
Amazon

そ、そ、そこで終わるんかーい! いやまあ、こっから先のことは皆さんご存じでしょう、って感じなのかもしれないけれども、自分にとってはリンカーンのイメージなんてスピルバーグの映画くらいしかないから、そっから先を見せてくれ! とはなった。

しかしなー、リンカーンってアメリカ歴代の大統領の中でも有数の「アメリカ」って感じの大統領でしょ? ある種の象徴みたいな人物を、なるほどこういう風にめちゃくちゃ人間くさく描くんだなーと思ってビックリしてしまった。結婚のくだりとか、そのあとの夫婦の不和のニュアンスとか、そんなに生っぽく描く? 普通……もちろん大統領としての演説・アメリカという国家の精神に対する訴えなんかは大変心に響くんだけど、いや、心に響くだけに、そのあとに人間リンカーンみたいなのをポーンと放り投げられてどう受け取れば良いかよーわからんって気持ちになってしまったよ。でもスピルバーグの描くリンカーンも、そういう人間としての側面がめちゃくちゃあったよね。神格化せずに語り直すというのは大事なんだろうなあ、とは思う。

あと映画としての見所とかとは全く関係ないんだけれども、豚を追いかけるシーンは何か面白かったなあ。撮影現場だって普通にてんてこ舞いだっただろうし……ああいう動きそのものの面白さにはどうしたって目を惹きつけられるもんですね。