ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

007/ゴールデンアイ

007/ゴールデンアイ [Blu-ray]

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  • ピアース・ブロスナン
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95年。ここでMがジュディ・デンチになるのね。そこら辺、ジェームズ・ボンドの女性観にも決定的に影響を与えているところはあるよなー。象徴的なのは冒頭で女性に対してセクハラを行うハッカー君が、悪者として描かれること。ギークな悪役が幼稚ないたずらを女性に働くことで、それまでのボンドのセクハラ紛いの出来事をチャラにしようってんだから、まあパソコンオタク君も良いように扱われているよねーという感じは正直する。ま、ラストの死に様も見事だったしいーんだけどね。ボンド役もサクッと変わったわけだけれども、なるほどコレはコレでたしかにボンドっぽいなーという感じはする。納得の人選。

アクションの質みたいなのもブラッシュアップされていて、手持ちを生かした撮影で緊迫感が格段に上がっているよなあ。現代のアクションってちょっとカット割りが激しすぎて何をやっているのかわかりづらいことも結構あるんだけれども、このくらいきちんとアクションを捉えようとする意識があるとみていて安心するなあとは思う。

あとまあ謎の女性悪役との絡みは、いやまあ明らかに歪なんだけれども面白かったなー。なんでそういうことする必要があるの? とは思うんだけれども、振り返って見るとジェームズ・ボンドに対してセックスアピールで負けないキャラクターってのはあんまりなかったので、あーこれも転換点だからこそ行われたキャラ付けなのかしら。