ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

グリーンブック

 

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  • ヴィゴ・モーテンセン
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うーん大変良い。まあ構造的にはめちゃくちゃベタベタで、ピアノ弾くときは「えーそこまでやっちゃうの?」とは思ったけれども、まあこのリアリティならそれもアリかな……

何にせよ主役の性格付けが大変良くて、二人の全く正反対な男性が緊張感保ちながらしかし金やらなんやらの問題で行動を共にせねばならず、そのうちに音楽やらなんやらでお互いをリスペクトしながら距離が狭まっていく、というのはまあやっぱりベタベタだけれども好ましく思ってしまう。音楽への理解があることできちんと二人が繋がれるのは本当に良いよなあ……ケンタッキーの骨は投げてもコップは拾わせる辺りとか、そういうビミョーなキャラクター性のコントロールが良く効いているなーというかんじ。後半で警官がよいものとして描かれるフォローの感じとか、うーんバランス感覚だなあと唸らされる。

とにかくこの二人のキャラクター性に共感しちゃってるところでまあ成功してるんだけれども、しかしクラシックを学ぶ黒人のゲイってマイノリティ中のマイノリティを出すんだなー。いやホント、アメリカの映画はすごいなあと思わされます。

あとこんなにキレキレのラストシーンは久々に観た。ちょっとやりすぎかなーってラストの展開から「ギャハハハ」って笑いながら暗転ですよ。いやー、気持ちよい終わりって大事ですね。