ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け

 

虚飾にまみれた大富豪、みたいな話なんだけれどもうーんいまいちよくわからないなー。引退で家族と暮らしたいみたいな目標がピンとこないし、かといってお金への執着がどれほどあるかというとそこもよくわからないし、中途半端に「自首する」とか人間性出しちゃうし……まあそういう人間らしさみたいなのはこの主人公の魅力、みたいな捉え方をさせたかったのだろうか。いやしかし中途半端すぎてキング感がゼロだよなー。リチャード・ギアの人の良さみたいなのを感じてしまう。いちいち「こっちに座れ」とか言ってしまうのも共感の仕草だし、そういうところを狙ってやってるのだろうけど……

警察の捏造一発で展開がひっくり返るのはやり過ぎというか、「えー?」って感じで、しかもそれに気づくきっかけが謎過ぎて謎。なんであそこで閃いたし。っていうかそんな雑に捏造がバレるような証拠を偽造する警察がヤバすぎる……そんなん事実その場所を通ってないのなら偽造なの確定だし、だったらもう少し周到に用意しておくの普通でしょ。

登場人物がみんなちゃんと色々見通していて……みたいな作り自体は悪くないんだけど、そこら辺織り込み済みの各人がとる行動がそこまで面白いかっつーとそんな気もしないのもなあ。妻のサイン強要も、まーつくりとしてはわからんでもないが、あんま生きてなくない? という感じがしました。