ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

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ワンシチュエーションスリラーって言うんですかね? こういうのって「このシンプルな状況でどういう物語の展開が有り得るんだ?」というドキドキが物語を追いかける動機だったりすることが結構あると思うんですけれど、そういう意味では全然そういった展開をしていくニュアンスが思った以上に薄くて、うーんちょっとそこら辺は期待外れだったかなーと思います。犬が思った以上に呆気なく食われたり、「熱くなるか寒くなるか」みたいなギミックも全然生きなかったり、そういうテクニカルなところでもっと色々生かせるアイディアはなかったのかなー。あと糞尿はどうしてたんだろう? この構造だと排泄物がかなり重要な役目を果たすと思うんだけど、そこら辺オミットしちゃうのは、食を中核のテーマにした作品としてどうなんだろうなあ……

あと色々メタファみたいなのはあるっぽくて、スペインだし結構キリスト教的なバックグラウンドありそうだなーと思うんだけれども、いやまあそれにしたってちょっと抽象的すぎてついていけないところがあるなーと思いました。神の話になる前に、もうちょっと社会的な部分とか人間社会を信頼しても良いんじゃない? というのは正直思う。というか神の概念が突然導入されてる感じでよくわからんのだよなあ。スペインって国の宗教との距離感とかが全然イメージできないのが問題なのかもしれないけれど……