ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

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前作は自分的にイマイチだったんだけど、今作は楽しめた。っつーかまああの役割にカート・ラッセル引っ張り出しちゃった時点でかなりガード下がっちゃうもんなーしょうがないよなー。

振り返るに前作で乗り切れなかったのは個別のエピソードの雑さで、アクションの面白味がうまいこと引き出せてなかったんだと思うけど、今回はそこら辺がすげえ上手くいっていたと思う。ワープ後の不時着でわざわざワイヤーを切らせかけるあたりのサービス精神と、それがバッチリキャラ付けになっているあたりとか、あー今回はオッケーです全然オッケーです、という感じ。脱出劇もちびグルートの立ち位置とあの赤い矢の有無を言わせないかっこよさでちゃんと成立させてるし、厳しかったのは簡単にコアに乗り込めちゃった辺りくらいじゃなかろーか。

トーリーはシンプルだけど強烈な家族についての物語で、ここまで徹底してテーマを描かれるとは思ってなかったよ。全部が全部生みの親と育ての親のあれやこれやにかかってて、ここまで誠実に書かれると参ります。グルートの教育が真ん中に来なかったのがちょっと意外なくらいに家族の物語でビビる。

が、音楽とダンスについてはどうにかならなかったのだろーか。前作のダンスシーンがで気に入っているのは音楽が宇宙に響き愛を紡ぐ物語であることを予感させたからで、そこら辺が結構雑に処理されているのが大変気になる。前作であんなに焦らしたのに、そんなテキトーに主人公&ヒロインのダンスが行われていいのだろーか? ウォークマンが破壊された事で恋愛とそれを結びつけた音楽への信頼が失われるはずで、その回復は葬儀の音楽とはまた別のベクトルで行わなければならない気がするんだよなー。母親の恋愛が裏切られたことへの衝撃は、まだ別テーマとしてあるはずなので。