ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

HELLSING

 

HELLSING 全10巻 完結セット (ヤングキングコミックス)

HELLSING 全10巻 完結セット (ヤングキングコミックス)

  • 作者:平野 耕太
  • 発売日: 2011/02/15
  • メディア: コミック
 

そういや完結してたのに最後まで読んでなかったなーと思って最初から再読。

なんかこれ初めて読んだときは全然良く理解できてなかったんだなーということが改めてよくわかりました。今見ると特別に素養必要とかそういう感じでもないように思えるんだけれども、いやー、人間なんだかんだ知識って集積しているもんだなーと痛感しました。

しかしマンガとしてはすげー歪だなーと言う感じがしていて、アーカードのキャラ付けは「めちゃくちゃつよい!!」って感じでバトル中の駆け引きなんかはあまりなく、むしろ最強のキャラクターをどう機能させないかというところに焦点が置かれている感じ。機能しちゃったらしちゃったで勝ちは確定だから、負ける方のハッタリでストーリーを面白く見せるんだなー。あとはセラスのドラマはイッコあるけれども、基本的にインテグラを守るみたいな感じにしないとなかなかサスペンスは機能しづらいよねー。

最後の大ネタも、そういったバトルの駆け引きが成立しない上でのメタ視点での解法を巡るお話になっていて、そこら辺たしかにロジカルではある。ではあるんだが、やはりちょっと幕引きに苦労している感覚は、なくはない。

まあでもそういうのはどうでもいいのかーという気もする。ハッタリと口上で外連味たっぷりに楽しませてもらって、死にゆく人間たちの口上でうおーとなって、あとゆかいまんがでゆかいな気持ちになれる。とても良いと思います。