ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

惑星のさみだれ

うーん変なマンガ……序盤からとんでもないカッ飛ばし方でストーリーをスタートさせるけれども、それが中盤以降なんかふつーの能力バトルものになって、それがラストでまたとんでもないカッ飛ばし方をするのがとても変だなーと思う。世界の危機が近づいているのに場所も基本裏山でのバトルで、キャラクターも結構早めにみんな出揃ってそこから関係性と過去の彫り込みで展開していくという、うーん、改めて考えてもすげー不思議なドラマである。

またこういうバトルものって死者はバンバン出るもので、それに対しての喪みたいなのを繰り返し描くとそれはそれで食傷気味になりそうなものなんだけれども、逆にここまで全編通して死者とどう向き合うのかみたいなことを描かれると、それはそれで逆にアリなのかなーとも思ってしまう。

いやー、こんな地味な立て付け(ある意味ではめっちゃ派手だが)でまあ、良くも10巻もストーリー回したもんだなーと、感心してしまう。いやあ、ふしぎなかんじだなあ……

セリフ周りはとても気が利いていて、このオフビートな感じというか、小洒落た台詞の応酬は、なかなか出てこないセンスなのでとても良いと思いました。

あとどーでもいいけどthe pillowsかな? と思ったらthe pillowsだった。ビスケットハンマーというワードをチョイスしたのはなかなか好感が持てますわね。