ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

破壊魔定光

 

うーんあんまり平行世界を上手く扱えているようにおもえないなー。こういう等価値のものが争う話って、善悪の話にどうしてもなりづらく、そのあたりの感情移入の問題をを恋人とか家族とかでフォローしようってつくりに思えるんだけれども、うーん、あんまり上手く行っているようには思えない。というか序盤にもっと日常エピソードで丁寧に描くべき部分が、アクション重視で行った結果疎かになってしまった感じ。で、それがずーっと後を引いているような感じ。序盤でそういったスケール感の設定をカッ飛ばしたせいで、戦闘の強さのスケールもなかなか掴みづらくなっちゃって、戦闘の駆け引きも全然緊張感がないのがきびしーなー。平行世界ものだから最初からそこが表現しづらいのはまあわかるんだけどさあ……

っていうか最初に見せた「殺さない」「不良」ってちょー面白い(けどいかにも描くのが難しそうな)テーマが、結構序盤でひっくり返されてしまうのがどーにもなあ。主人公も意外と内面のウジウジしたドラマに終始しており、いやまあカカアの話にそんなこだわってないでもっとストレートに勧善懲悪してくれよーこの性格なんだから! みたいな? まあちょっと外したりするところに面白味がある作風でもあるから難しいんだろうけどなー。

しかしほんと、スケール感の設定はどうにかならんかったのか。後半の全然盛り上がらない構成は正直言ってだいぶキツかった。女サダミツとか出してる場合なのかあそこ……