ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

葬送の仕事師たち

 

葬送の仕事師たち(新潮文庫)

葬送の仕事師たち(新潮文庫)

 

入りの辺りがちょっとごたついている感じがしてうーんどうなの? と思ったんだけれども、構成を把握したら納得した。とはいえなんかもう少し入りのところに強烈な導線みたいなのがあってくれると良かったのかなーと思う。あとがきの内容みたいなのが序盤に入っていたら、どこら辺の視点で読み進めれば良いのかもわかりやすかったと思う。中盤以降、結構中の人の顔が見えてくる構成って印象でもあったので……

葬儀って個人的にまだあまり経験せずに済んでいるのだが、いずれはやってくるものなので、こういう予備知識を事前に持てているというのは良いことだなあと思う。とくに根本にある姿勢とか思考の基本回路を知っておくだけで、どう接せばいいかという基本的な方針が明確になるのは、自分のような人間に取っては大変ありがたいことです。

つい最近123便墜落事故のドキュメンタリーを読んだこともあって、様々面白いなーと思えたことはあったのだけれども、エンバーミングが南北戦争由来で日本に輸入された、というのはあーそうかーと納得した。いやなんかどっちかっつーと共産圏の指導者が権力の誇示のため……みたいなイメージだったのだけれども、アメリカの方じゃエンバーミングがそんなに一般的なのねー。そしてベトナム戦争でさらなる発展……ということか。なるほどなー。