ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヒットマン エージェント:ジュン

hitman-movie.jp

想像していたのとは全然違ってだいぶコメディ風味でビックリした。

映画としてはまあ導入のアイディアは良いんだけれども、中終盤でテーマの彫り込みを大いに怠った感じ。序盤の「マンガが面白い」という説得をめちゃくちゃアクションのデキが良いアニメーションで担保したのはうおーすごいと唸らされたけど、後半でそのマンガが死んじゃってるのは本当に致命的でしょう。ヒットマンとして生きる事を余儀なくされた主人公にとって、マンガを書くことはフィクションの側から現実に対抗する唯一の手段だったはずで、ということは現実の家族を守るためのラストバトルはどう考えたってマンガの力によって解決されるべきでしょう。コレまで書いてない展開の先を漫画家として「オレならどうする!?」って考えてトレースするのが、現実とアニメの二重写しになっただけで、もうめちゃくちゃ説得力あるし感動する展開になったはずだと思うんだよなー。アクションはさすがの韓国映画って感じで悪くなかったので、なんでその展開にならなかったのか本当に悔やまれます。

あとまあなんだかんだ儒教の思想が透けて見えるのが文化の違いで面白いなーと思った。あのクソ上司をそれでも立てる辺りとか、「家族なんだから仲良くしなきゃダメでしょ!」で強引に困難を乗り越える辺りとか、うおー文化の差違があるなあと思わされました。