ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

池袋ウエストゲートパーク

 

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

池袋ウエストゲートパーク DVD-BOX

 

テレビではポツポツ見てたけど機会があって一気に見直した。そもそも連続ドラマとか全く見る習慣がないのでDVD一気見とかするしかなくてなー。

しかし驚くのは長瀬智也の芝居の良さ、というか自分の好きさ加減であって、オレ日本の役者で一番好きかもしれないわホントに。こういうビミョーに外した感じの芝居が本当に大好き過ぎてずーっと見ていたい。じゃあもっと宮藤官九郎作品見ろよって話だよなー他にこういう温度感で芝居してる脚本自体がなかなかないもんなー。『タイガー&ドラゴン』オリンピックのアレとかちゃんと見るべきなのはわかってんだけど、ホント連続ドラマ見る習慣がつかないんだよなー。大河ドラマせめて録画しておけば良かったぜ……まあそのうち再放送でやるのを期待しよう。

でまあ、今改めて見直すと、色んなところで当時の流行をドラマに取り入れてたんだなーというのがよくわかる。今の時代、TwitterとかYouTubeとか取り入れてこういうメジャーなドラマにしてヒットさせるのってなかなか大変な感じがするぜ。またこれだけ男と女と暴力と金と、みたいなフィールドがまだ成立した池袋ってのはまあすごい場所だったんだなーとも思う。

あとそれらの時代背景は古びるわけだけれども、台詞回しなんかは意外と全然イケるもんだなーと思ったのは自分の世界がアップデートされてないだけかしら? でもあの大胆にカットしてパンパン場面を飛ばすのにバッチリフィットした、ちょっと外した台詞回し。あれ本当に最高だよなーオレ大好きです。本当に好き。

脚本に関してはなー、二重人格の話できちんとトリックにはなっているけれども、全体的に恋愛の話がラストでググググッと後退してしまって、男の友情と池袋の話になっちゃってそれでえーのか? まあえーかなあ……という感じ。まあこんなゴッチャゴッチャした状況を、各所の思惑を交差させて、ちゃんと中心の主人公の話に持っていったのはすげーなーと思う。素直に感心。それに比べてヒロインとの恋愛話は基本的に牽引力弱かったしなあ。でも小雪との濡れ場までの有無を言わせぬ説得力はとんでもなかった。あそこだけなんか吸引力が変だよね。満を持したインポ伏線回収があったり……

あとは、堤幸彦の演出ってどうなんだろーなーと結構偏見があったんだけど、これを見たらあれ? オレ意外と好きかも? となった。ドラマだったとか題材が適していたとかあるのかもしれないけれども、フツーに引きとかの画も工夫して撮っていて、あーうんすごくいいですね。DVD特典でカットされたシーンなんかも収録されているんだけど、いちいち良い判断だよなーと思わされて、だいぶ見直してしまいました。