ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

西遊記

 

西遊記(1960年)

西遊記(1960年)

 

小説版の西遊記が面白いもんでつい見たんだけど、うーん、オレの想像した西遊記と全然違ってて合点がいかない。小説の方はまだ序盤しか読んでないけれどもまあ当然色々アレンジしてあって、まあそのアレンジ自体はいくらかは必要なものだし文句をつけようとは思わない。けどオレが見たかったのはキャラクターの強さとユーモアで、このアニメはそこら辺だいぶ計算から外して作られてる感じがするんだよなあ。

っていうのはやっぱり三蔵法師の聖人っぷりに原因があるのではなかろうか。いやまあスムーズにこの話を描くなら三蔵には聖人でいてもらわなきゃ困るってことなんだろうけれども、世間知らずで思い込みが激しくてひ弱な三蔵と、親分気質でいたずらっ子で仁義に厚い孫悟空の関係性を描かないのは、ウーン想像と全然違ったなあ。

あと猪八戒と沙悟浄のキャラが弱いのも惜しい。猪八戒はまだ身体でアクションできてるけど、沙悟浄は最早何者かもよくわからん感じになっちゃってるしねえ。もうすこし仲間と軽妙にやって欲しかったのだわ。

あとリンリンが謎。いやまあケモエロだけど。吹雪のシーンの芝居はとても素晴らしいのだけれども。でもアレ要る? 彼女がいるせいで、孫悟空目的が仏教的なモノから女への執着にスライドしちゃっててどうもなあ。再三の精神感応もどーなのって感じだし、うーんホントにあの構造で良かったのかしらん?