ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

西遊記〈上〉

 

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

 

えーなにこれ!? めっちゃおもしろいんですけど!! いやあ、西遊記がまさかこんなに面白いとは思わなかった。全然思わなかった。

っていうかこのキャラ造型すごくない? 三蔵法師ヤバくない? なんでこんなヘタレなの? 夏目雅子とかのイメージにオレたち騙されてた? だってありがたいお経のためにテンジク向かってる偉いお坊さんのはずがすぐ「つかれた」「おなかすいた」「ごくうたすけて」ってなにその萌えキャラ。どう考えても萌えキャラでしょ。挙げ句勘違いで悟空の頭を締めて破門しちゃったりするんですよ! ありえないでしょ!

悟空はテキトーだけど想像以上に義に厚いというか、お釈迦様に捕まってからは心を入れ替えたヤンキー先生みたいになっちゃってるし、猪八戒はこいつ意外と戦えたりするけれども欲望の塊でキャラが強いし、あー、しかし沙悟浄はまだ全然印象がないな。これからの展開に期待である沙悟浄。まあとにかくそれぞれのキャラが緩くてユーモア満載で、まさかこの時代の本でこんなに吹き出すとは思わなかったよ。すごい。

しかし改めて見ると道教と仏教の関係がイマイチよくわからんなーと思う話ではある。そうかそうか大乗仏教かーと思わず埃の積もった世界史の知識を掘り返してしまうぜ。