ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ゲーム

 

ありゃー? ずいぶん前に見てたんだけど感想を書き忘れていた。たまにこういう作品があるな。『ハッピー・フィート』とかも見てたけど多分感想書き忘れた。

デヴィッド・フィンチャー作品は結構見てるんだけど、あんまり触れられる機会のない作品ですよねこれ。自分もクレジットで初めて「あ、こんな作品撮ってたんだ」って知った。

のだけど、作品としては確かに取り上げられる回数が少ないのもわかる出来だよなあ。こういう虚と実が入り交じってどっからどこまでが本当かわからない建て付けは、まあいってしまえば創り手のさじ加減でどうにでもなっちゃうわけで、「どれが真実なのか」というのを真面目に追いかけてもバカを見る。普通に考えて、いくら保険を掛けてるからって、ラストのダイビングみたいな命を懸けさせる芝居を親族にさせるとかあり得ないでしょ。整合性を考えたら、実は主人公は死んでいて、ラストは主人公の願望だったみたいなオチの方がよっぽどマシ。

だからこういう作品は、むしろその虚実が入り交じった浮遊感の中で、一体どんな面白体験をさせてくれるのかってところに比重を置くべきだと思うんだけど、うーん、そこが全然ピンとこなくてなあ。そもそもマイケル・ダグラスにちっとも興味が持てないのが致命的。ファミリービデオを思わせぶりに挿入されたところで、いったいどんな風にそれを見たら良いのか……そんな仰々しいトラウマ解消の話だっけ?

あと余談だけどもし俺がこんなサプライズを受けたら絶対本気で兄弟を殴り倒してる。絶対。