ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ハベナリア荘『ぽんこつのみるゆめ』

知り合いに誘われて観た演劇。最近色々アイドルづいていて、結構面白い鉱脈だなー観なければなーと思っていた所なので色々興味深かった。

ストーリーは売れない地下アイドルグループが解散の危機に瀕し、メンバー一丸となってフェスのトップを目指すというまあベタベタなヤツで、頑張って山谷を作ろうとしているのはわかるが、基本的に予想した展開を予想通りになぞる感じ。メンバー同士の対立が緊張感を持たせるつくりになるべきなのだろうけれども、それぞれのキャラクターがイマイチ愛着がもてないというか、「こういうキャラクターならこう行動してしまうよね人間だからしょうがないよね」みたいな共感を抱く以前に、誇張されたダメ行動を取ってしまうのでちょいと辛い。せっかく「つながり」みたいなグッとくるワードがあるのだけれども、そこをもうちょいリアルな女性同士のジリジリで描いてくれたら結構のめり込み方が違うのではないかなあと思った。

あとそもそもそんなに舞台を見るわけでもなく、また100人くらいの箱もなかなか未体験なので、そこら辺も面白かった。腐ってもアイドルなので挨拶くらいは腹式でピリッとやるのかなーと思ったがそういうこともなかったのはあの箱に合わせたってことなのかしら。色んな都合と試みで同じセットを3劇団で使うという試みみたいだけれど、この劇団に関しては右のダベリスペースと左のアクションスペースのバランスが悪くてもったいないなーという感じはした。全体的に右に比重が寄ってしまっていて、左でのアクションとか権威付けとかをもう少し上手く使えたら面白いのでは? とか。